ちょっと待って!その浮上速度、本当に安全!?

安全な浮上速度は分速何mでしょう?

毎分18m。

そうですね。

指導団体によっては毎分9m、最大でも毎分18mを超えないように、としています。

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そんなことを言っても潜っている最中に速度を知るのは難しいので、
目安としては自分の吐いた1!番小さな泡が浮上するスピードを超えないこと、とされています。

 

ここまでの話が

???

となった人はライセンス講習のテキストを開きましょう!今すぐ!!

 

■安全な浮上速度とは?


さて、ここで多くの人が勘違いしてしまっていることがあります。

浮上速度は遅ければ遅いほど良い!

これ、実は誤りだとされています。

 

減圧症の仕組みでご説明した通り、窒素は体内に溜まるのと同時に排出もされています。

つまり、排出スピードと蓄積スピード、このバランスがトータルで溜まるのか排出されるのかを決定します。

したがって、余りにも遅すぎる浮上スピードだと、排出スピードに比べて蓄積スピードが勝ってしまうため、逆に窒素を溜めこむ結果となってしまうのです。

 

具体的に言うと

「毎分18mに比べると毎分9mの方が体内の窒素量は減るものの、毎分3mの場合には逆に増えてしまう」

という研究結果が出ています。

 

■正しい安全停止とは?


浮上速度を守って水深を上げた後、必ず行うのが安全停止ですね。

5mで3分間。

???

となった人、ライセンスはく奪です。(笑)

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この安全停止に関しても、長ければ長いだけ良い、というわけでは無い様です。

具体的には10分を超えて安全停止を行っても効果が変わらないことが分かってきています。

 

もちろん、水深5m付近が楽しすぎて10分以上遊んじゃった、というのはOKですよ!(笑)

 

■最も注意すべき安全停止終了後


正しい浮上速度を守り、正しく安全停止を行った後、いよいよ水面に浮上です。

特にボートダイビングの場合によく見られるのですが、

安全停止終了=ダイビング終了

ということで気が抜けて、最後の5mをスッっと上がってしまっていませんか!?

 

ダメ!ゼッタイ!!

 

ここでも安全な浮上速度を守ることは非常に重要です。

なぜなら最後の5mの圧力変化が1番大きいから。

水深15m→水深10m:2.5気圧→2気圧:0.8倍:窒素の体積は1.25倍に

水深10m→水深5m:2気圧→1.5気圧:0.75倍:窒素の体積は1.33倍に

水深5m→水面:1.5気圧→1気圧:0.67倍:窒素の体積は1.5倍に

この話がよくわからない方は下記記事を読んで要復習ですよ!!

水深と圧力の関係

圧力と体積の関係

 

つまり、最後に気を抜いて上がってしまうと、せっかくのこれまでの注意が水の泡になりかねません!

実際、水と泡の問題なのですが。(笑)

 

最後の5m。

毎分10mの浮上速度として、30秒程度かけてゆっくりと浮上してくださいね!

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