冬に水温が低下していくのと逆行するように

人気が上昇する魚がいるのはご存知ですか?

 

冬のアイドルとも呼ばれる魚がいるんです!

その名も「ダンゴウオ」!!

今回は、そんな冬になると日本各地で爆発的な人気が出て来るダンゴウオについてご紹介していきたいと思います!!

冬のアイドルダンゴウオ

カサゴ目ダンゴウオ科の魚。

このダンゴウオの仲間は世界で約30種類ほど確認されています。

 

ダンゴウオの仲間は冷たい海を好む傾向があり、日本では北日本を中心に10種程のダンゴウオの仲間が確認されています。

その中でも上の写真のTheダンゴウオは、伊豆や南日本にも冬から春にかけて流れてくるアイドルなんです。

日本海側では遠く九州、熊本の海でも確認されているんですよ!!

ダンゴウオの生態

なぜダンゴウオが人気なのか?

どんな魚なのか?

 

その生態なども含めてご紹介していきます!!

大きさ!

大きさは一般的には1センチ前後、成魚でも2~3センチです。

幼魚に至っては数㎜程度しかありません・・・

とにかく、とにかく小さい。

言われても見つけられなくらい小さいです。

 

写真でしか見たことないダイバーの方は、結構大きい姿を想像しているようですが実は超小さい生物なんですね。

いつも思いますが、こんな小さい生物を広大な海の中から見つけてくるガイドの方々は偉大過ぎますね(笑)

どこにいるの?

学生ダイバーからすると縁遠いダンゴウオ・・・

特別な人しか見れない気がしますが、意外とどこにでもいます(笑)

 

日本海側ならほとんどの場所で見られますし、太平洋側では伊豆半島より北側に多く生息しています。

 

太平洋側だと過去には串本にも出たことがあるんだとか。

日本海側は九州熊本県まで見れちゃいます。

 

そう!ダンゴウオは冬から春にかけて潜れば、意外と簡単に見れちゃうんですよ。もっともっと冬も潜りましょう(笑)

 

どこを探せばよいの!?

環境としては沿岸のタイドプールや浅い岩礁域に生息します。

 

ダンゴウオは海藻を好みます。

浅く穏やかな海域に、海藻が生い茂るような海が観察するにはベストです!

このように浅い岩礁域に生える、エツキイワノカワと言われる赤い海藻(上写真)や、アントクメという昆布に似た海藻(下写真)に付いていることが非常に多いです。


写真提供:BLUE STYLE横浜

 

他にも親ダンゴと言われる大きくてゴツゴツした個体は、浅場の転石帯といわれる小石が積み重なるエリアにもいます。

小石に隠れるようにひそんでいます。


写真提供:BLUE STYLE横浜

 

ダンゴウオは暗いところを好みます。

海藻の奥や小石の裏などにギュッと隠れていることが多いです。なのでじっくり探すのが肝心です。

いるのに見逃しちゃうこともよくありますよ。

 

絶対見たい人ナイトダイビングがおすすめです!

夜行性なので、結構うろうろ動いてる姿が見れるはず!

 

ちょっとここでダンゴウオに関する豆知識をご紹介。

豆知識
2017年にダンゴウオに新種発見!!
これまでは日本海側も太平洋側も、同じダンゴウオだと思われていたのですが、これが2種に分かれました!
太平洋側のダンゴウオ→ダンゴウオ
日本海側のダンゴウオ→サクラダンゴウオ
太平洋側は、そのまま日本海側のダンゴウオが新たに新種のサクラダンゴウオと登録されました。

 

ちなみに『新種』ってなに?

だって、今まで見つかってたのに新種になるってどういうこと?

と疑問に思う方は、こちらも読んでみてください。

 

なんでうねりに流されないの?

こんな小さいくて泳ぎも下手なダンゴウオですが

なぜうねりに負けて、流されないんでしょう・・・

それにはダンゴウオの裏側!

腹部に秘密があったんです。

dangouo5

磯の魚たちより画像引用

 

写真のようにダンゴウオの左右の腹ビレは、進化して吸盤状になっているため、その吸盤で海藻や岩肌にくっついて暮らしています。

手に張り付かれると「きゅっ」とつままれるような感覚だそうです。

また写真を撮ってたらレンズに張り付いたみたいな珍事もあるのだとか(笑)

 

ただ、うーーん・・・

下から見るとちょっと気持ち悪いですね。

まあでも見られることは基本ないので安心してください(笑)

繁殖活動

親ダンゴ、子ダンゴと、サイズによって呼び方が変わるようにダンゴウオも、もちろん繁殖活動をしています。

 

ダンゴウオの繁殖活動は

  1. まずオスが巣穴を作るところから始まります。
    フジツボの殻や小さな穴を巣穴としますが、一筋縄では行きません。
    小さい穴にはギンポが入っていたり、小さい甲殻類が住んでいたりとライバルが多いのです・・・
    まずはこの争いに勝って巣穴を手に入れることがスタートです。
  2. 巣作りをします
    巣穴を手に入れたオスは、たまった砂やほこりを掃除しながら、メスをアピールし、巣穴に誘い込みます。
    この広大な海でどうやってオスとメスが出会うのかは謎ですが、恐らく運命の赤い糸で結ばれる相手が決まっている説が・・・
    ってのは冗談で、フェロモンが関係しているのではないかということです。
    人間にはわからない感覚のようですね。
  3. 産卵
    産卵を行った後はオスが穴をふさぐような形で卵を守ります。

 

だから・・・

12月上旬くらいに親のダンゴが出始めたと思ったら、いつの間にか姿を消し、そこからちょっとすると子ダンゴが一斉に出だすんですね!!

 

そのいなくなった期間は子育てをしていたのですね。

こんな愛くるしいダンゴウオの恋のストーリー!

ぜひ水中で見てみたいという方!

 

ダンゴウオは産卵から孵化するまでの期間が長いので・・・

巣穴さえ特定出来てしまえば、長い間、オスの卵守りを観察することが出来ます。

 

ダイビングショップのブログをこまめにチェックすると良いかもしれません。

冬だからダンゴなんてどこにでもいるじゃん!

なんて言って調べずに海に行くと産卵シーズンで隠れてるってこともあるかもしれませんね。

天使の輪っかってなに!?

千葉、湘南、伊豆の海での子ダンゴのシーズンは2~4月です。

この時期にだけ見れる赤ちゃんダンゴウオには「天使の輪」と呼ばれる頭の上の模様があるんです!!

超かわいくないですか!?


写真提供:BLUE STYLE横浜

 

この模様は大きくなっていくにつれて消えていってしまいます。

人間も赤ちゃんの頃はみんな天使の輪っかと呼ばれるくらい艶のある髪の毛でしたよね。

やはりカワイイのは子供の時だけかっ!(笑)

 

ちなみに・・・

このダンゴウオの幼魚の大きさは4㎜くらいと小さすぎますっ!

虫眼鏡やTG5の準備を忘れないようにしてくださいね!

↑顕微鏡モードが優秀なTG5

冬の海を潜ろう!

冬の海は確かに寒いですが・・・

寒いからこそ、いや日本にいるからこそ見れるダンゴウオ!!

東京から1時間と身近な神奈川の海もダンゴウオはアツい海です。

身近な海にある小さな生き物の恋愛ストーリー!その愛くるしい姿!

ぜひ、見に行ってみてください!!

冬の海の魅力はダンゴウオだけじゃありません!!

透明度20mオーバーもざらではなく海の宝石、ウミウシたちもたくさん出てきます!!

合わせて冬の海の魅力を感じてみてくださいね!

 

いくら楽しいと言っても、ちゃんと防寒対策は忘れないようにしましょうね!
冬のダイビングに必須のドライスーツ、オススメのインナーはこちらから!


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