by Barry Peters`

その特徴的な形から名づけられた、ハンマーヘッドという英語での名前の方が有名ですね。

サメの中では珍しく、数百匹にもなる群れを形成し、その群れを求めてダイバーから非常に人気のあるサメです。

ハンマーリバーとも称される大群に囲まれたときにはもう、迫力の余り言葉を失います!(ダイビング中はどっちしにても喋れませんが…笑)

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中野誠志の海Photo!楽Photo!より画像引用

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PADIアジア・パシフィック・ジャパンより画像引用

 

沖縄の与那国島と伊豆の神子元島がハンマーヘッドのポイントとしては非常に有名です。

この2つのポイントは世界的に見ても遭遇率の高い場所なんですよ!

与那国島は12月~3月頃、神子元島は7月~9月頃がベストシーズン。
同じ国内で夏冬2回もシーズンがあるだなんて、なんて恵まれた国なのでしょう…

これらのポイントでなくても、外洋に面したポイントであればしばしば単体で目撃されることがあります。

 

サメ!?しかも大群!?危なく無いの!?

確かに、ハンマーヘッドによる死亡例も無くは無い…です。

サメの中でも気性は少し荒い方…です。

また、アカシュモクザメは海水浴場のような浅い場所にも平気で入っていくので、海水浴場でサメが出た!なんてときは、大概こいつが犯人なのですが…

野性動物が補食をするときは、勝てる相手を襲います。
自分より小さい生物や、弱っている生物などです。

ダイバーはフィンまで入れると、女性でも2m弱はあります。

しかも、ブクブク泡なんて吐いているので、場合によってはもっと大きく見えます。

サメにとっては、襲うリスクも高いわけで、わざわざ狙おうとは思いません。

サメとイルカと、それから私でもご説明した通りです!

追いかけたりするなど、無闇に刺激しなければ大丈夫です!(キッパリ)

 

そんなハンマーヘッドですが、面白い生態を持つサメでもあります。

まずは

超高感度アンテナ

サメはロレンチーニ器官という微弱な電流を感知する器官を持っています。

筋肉が発する微弱な電流を感知することで餌探しに役立てていると考えられていますが、この器官がサメの中でも非常に発達しているのです。

なんでも、砂の中に潜む生物も簡単に見つけ出してしまうんだとか!

超高性能カメラ

ハンマーヘッドは、そのおかしな(?)頭の形状のため、左右の目がとても離れています。

生物は、左右の目に入ってくる映像の一致部分とズレている部分から立体的に物を捕らえています。

我々人間は左右の目が前についているので、かなりの範囲を立体的に見ることが出来ますが、通常のサメは10°程度の範囲しか立体的に見えていません。

それがこのハンマーヘッドはなんと50°にも及ぶのです!

一方で体の正面が死角になってしまうのですが、首を左右に振りながら泳ぐことで、解決しているようです。

 

目で見なくても獲物の位置を捕らえられるばかりか、目の性能もずば抜けている…

恐るべきサメです。

そして面白い生態がもうひとつ。

こちらは生態、というよりも、事例ですが

 

メスだけで子孫を残すことができる!

全ての個体ではありません。

過去に何例か

オスと何年も接触していないハンマーが子どもを産み、その子のDNAからは母親のDNAのみしか見つからなかった

ということが報告されているのです!

 

ハンマーヘッドの仲間は日本に3種類。

アカシュモクザメ

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サメMANIAXより画像引用

日本近海では最も個体数が多く、普通ハンマーというとアカシュモクザメです。

頭の中央が少しだけ窪むことが特徴です。

 

シロシュモクザメ

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サメMANIAXより画像引用

ヒラシュモクザメに次ぐ大型種で、5mほどにまで成長します。

名前の白は肉の色のことで、アカシュモクザメの赤も肉の色です。

 

ヒラシュモクザメ

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IN TO THE BLUEより画像引用

頭の前縁が直線的なことが特徴です。

通称グレートハンマーと呼ばれ、最大で6mにもなる大型種です。

 

実は3種とも絶滅危惧種に指定されているサメです。

いつまでもハンマーの群れに出会える環境であって欲しいものですね。

 


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