冬の風物詩 マトウダイを見たことありますか?

 

今週のせいぶつ部のテーマは冬に見れる魚でした。

冬の海のアイドルといえばダンゴウオですが・・・

冬の海の風物詩といえばマトウダイといっても過言ではないでしょう。

 

水温が下がり始めた12月頃、ふと現れ冬の訪れを伝える魚。

そして春になり暖かくなると、いつの間にか姿を見せなくなる。

そんな風流なお魚マトウダイについて今回は解説していきたいと思います。

 


 マトウダイ

学名:Zeus faber

マトウダイ目マトウダイ科に属する魚類の1種。
口が前に伸びて馬面になるが、体側面に弓道の的のような特徴的な黒色斑をもち、
マトダイ(的鯛)などとも呼ばれる。
出典:Wikipedia

 

水温の下がる冬の時期はよく目にします。

伊豆では大瀬崎などに多いですね。

 

水深は15mよりも深いところに多く、アドバンスのライセンスを持ってる方が見れる可能性が高いと思います。

 

特徴はマトウダイの名前の由来にもなっている体の側面にある大きな黒点、そして高く伸びる背ビレでしょう。

 

マトウダイは深海からやってくる?

マトウダイは普段は水深100~400m前後の砂泥質の海底近くに住んでいます。

深海魚といえばリュウグウノツカイやチョウチンアンコウなどが有名ですが、マトウダイも深海魚の仲間なんですね。

 

よくダイビングをしていない方が、深海魚を見ると「地震前触れ」と言いますが、意外と伊豆半島では深海魚がよく見れますね。

ミズウオやユウレイイカなどは1年で数匹観察されます。

マトウダイにいたっては毎日見れるのじゃないでしょうか?

これで地震だと騒いでいたら大変ですね(笑)

 

さて、ではなぜマトウダイは冬の時期になるとダイビングでも観察できる深度に上がってくるのでしょうか?

 

黄色のマトウダイ

答えは簡単!産卵のためにやってくるのです。

産卵期は冬から春にかけてで、海底の砂の上に卵を産み付けます。

そして産卵が終わるとまた深海へ帰っていく。

つまり、この産卵期のみ僕らダイバーが見ることができるんですね。

 

マトウダイの産卵ってちょっと見てみたい(笑)

個人的にはカワハギに似てるのかな?なんて思っています。

 

春先になるとマトウダイの幼魚が海藻にまぎれチラホラ見れるようになります。

幼魚も背びれが長いし、ちゃんと黒点もあるし・・・

マトウダイらしさがありますね!

少し、あどけない感じがすごくカワイイ!!

この子も夏前になると一切姿をみせなくなり、深海に帰っていくのでしょう。

マトウダイの名前の由来

もうおわかりですよね。

マトウダイを漢字で書くと的鯛もしくは馬頭鯛となります。

まずは、この的鯛というのは体の側面にある黒い点が弓道場にある的ににているからというもの。

確かに、的のように見えるのもわかりますね!

 

次の馬頭鯛も名前通り、顔が馬のようだからというところ。

確かに顔に対して口の大きさが極端に大きいですね。

 

これにはちゃんと理由があります。

マトウダイは食欲旺盛で肉食です。

なので魚を丸のみ出来るように口が大きくなっているんです。

しかも捕食する際はあごの関節が外れ口がにょきんと伸びてきます。

 

ちなみに和名だけでも面白いマトウダイの学名はZeus faberです。

ゼウスってなんや!カッコ良すぎません?(笑)

 

さらにフランス語ではSaint-Pierre(サン・ピエール)

カッコ良すぎるし、もはや人の名前みたい(笑)

 

サン・ピエールとGoogle先生で検索してみるとカナダの男性総合格闘家のジョルジュ・サンピエールという人が出てきました。

誰やねんっ!(笑)

 

フランス語の名前が付いているくらい海外でも有名なマトウダイですが・・・

聖書にも出て来るそうですね。

 

さて、ではマトウダイってどこに生息しているのか見ていきたいと思います。

 

意外と広いマトウダイの生息域

勝手に日本ではマトウダイは冬の風物詩と呼び・・・

四季のある国、日本の魚のように思えますが、聖書にできたりフランス料理では高級食材として用いられ、世界各国で人気のある魚なんですね。

 

生息域としては、西部太平洋・地中海・インド洋・東部大西洋に分布し、日本の近海にも多く、本州中部から東シナ海にかけての沿岸域です。

 

Wikipediaに良い図があったのでお借りしました。

 

出典:Wikipedia

 

日本を見ると生息域ではない北海道まで入ってしまっていて、どこまで正確な図かはわかりませんが・・・

マトウダイの生息域の広さは伝わってきますね。

 

さてさて今回は、そんな深海から冬の訪れを教えてくれるマトウダイを紹介しましたが・・・

 

まだまだ冬にしか見れない魚たち!冬のダイビングの魅力!たくさんあります。

もっと冬の海について知りたい方はコチラの記事もあわせて読んでみてください。

 

【冬のダイビングの魅力5選】冬だからこそ潜る! | だいがく

 

 

 

それでは1週間の投稿を振り返っていきましょう!

 

今週のテーマ【冬見れる魚】

【マトウダイ】

ダイビング中にマトウダイが見れたら冬のはじまり!
普段は100m前後の深海に住みますが、冬には産卵のために浅場上がってきます。
そのタイミングで僕らダイバーも目にするようになりますね!
もちろん名前は体の中央にある黒点が弓道の的であるようだから。#せいぶつ部

 

【チャガラ】

海藻の中ですくすく育つ。
ハゼは単体でいるイメージが強いですが、チャガラは海藻の上を群れて泳ぎます!
産卵期は1~2月で成長は早く、春先になると幼魚がたくさん出てきます。
派手な婚姻色はぜひ見て欲しい!
日本と朝鮮半島にしか生息せず、世界的に見ると珍しい種です。#せいぶつ部

 

【ダンゴウオ】

冬のアイドル!
そういえば日本海にいるダンゴウオは新しく別種として「サクラダンゴウオ」という和名が付いたようです。
ダンゴウオについて詳しく知りたい方はだいがくをチェック!!
http://divers-ei.com/2015/02/10/lumpfish/#せいぶつ部

 

【キヌバリ】

太平洋型と日本海型!?
キヌバリの特徴は体に黒い線が入ることですが・・・
これが日本海側では7本、太平洋型では6本という違いがあります。
この写真は6本、葉山で撮った写真なので太平洋型ですね!
幼魚の頃の透き通った体はメッチャキレイ!!#せいぶつ部

 

【サギフエ】

挙動に特徴アリ!!
サギフエも冬になると伊豆半島でも見れだします。
泳ぎ方は頭を下に向けて逆立ちしたように泳ぐのが特徴ですが、写真を撮ろうと近寄ると横になって全力で逃げます。
また、おちょぼ口もそうですが、背びれがピント立っているのも特徴ですね。#せいぶつ部

 

【ホンフサアンコウ】

深海からの贈り物!
以前2013年に大瀬崎で成魚が出現して大盛り上がりしましたが、これはその数年前に大瀬崎の湾内で見れた幼魚です。
キアンコウも珍しいですが、ホンフサアンコウはもっと珍しい。
深海魚との出会いも冬の海の魅力の1つですね!#せいぶつ部

 

【サビハゼ】

どこにでもいるじゃん!
というサビハゼも実は冬が繁殖期のハゼです。
1月~3月頃までボロボロになるまで産卵子育てを続けます!
人の少ない冬の海での愛の営みは目頭を熱くする思いが・・・(笑)
春先はこういう海藻が生えていることも多くちょっと違った雰囲気に撮れますよ!#せいぶつ部

 

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毎晩11時前後に140字の情報とともに1匹に焦点を当てて生物の情報を流していきます!


 

②毎週水曜日にTwitterの内容を記事にします!

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③質問やもっと知りたいという方はTwitterに返信下さい!

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もっと知りたい方や自分の知ってることと違うなんかは質問頂ければ、水曜日の記事でご回答させて下さい!

はたまた、自分の撮った写真や追加の情報を返信頂いても大丈夫です。

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