見た目はぶさいくだけど、よちよち歩く姿がかわいいカエルアンコウ♡

でも、実は凄腕のハンターなんです!

この記事ではカエルアンコウの特徴と見分け方をまとめてみました!

カエルアンコウの特徴

カエルアンコウの仲間は魚なのに泳ぐのがすっごく下手くそなんです。

胸ビレと腹ビレが手足のような形に進化していて、歩くように海底を移動します。

泳ぐときには胸ビレの付け根にある穴から水をジェットのように噴射することもできます。

なにそれハイテク。

でも、たいていすぐにすーっと落ちてしまいます。

そういう不器用なところが逆に愛らしいんですよねー♡

 

カエルアンコウの仲間最大の特徴は、頭の上に釣り竿(イリシウム)疑似餌(エスカ)を備えていて、釣りをすること!

これは背ビレの一部が変化したもので、エスカが特に発達した種ではミミズそっくりの形をしています。

小魚がこれに騙されて近づいてきたところをバクッ!

捕食時間はなんと約1000分の1秒!黒い帽子の某早打ちガンマンもびっくりの超早業です!

カエルアンコウの見分け方

世界中でおよそ50種ほどが確認されているカエルアンコウの仲間ですが、この記事では国内で見ることができる12種の見分け方を紹介します!

カエルアンコウ

岩場や砂地にいることが多く、周囲の環境に上手に擬態しています。

体の色は黄色、白、黒、ヒョウ柄、茶色などさまざまです。

毛が生えている個体もいます。

見分け方はエスカが大きく発達して、釣り竿を畳んでいてもよく目立つこと!ワームのような形をしています。

また、背ビレがはっきりとギザギザしていることも特徴です。

 

ベニカエルアンコウ

Word
皮弁
皮膚が変化したできた毛のような突起のこと。

種名の通り赤い個体を目にすることが多いですが、黄色や白、ピンクっぽい個体もいます。

背ビレの付け根に大きな目玉のような模様があることで見分けることができます。

また、背ビレの一部が変形した棘とエスカが同じくらいの長さであることも特徴です。

 

クマドリカエルアンコウ

クマドリを漢字で書くと、「隈取」

歌舞伎で用いられる表情を強調する化粧のことです。

体の模様が隈取に似ていることからクマドリカエルアンコウと名付けられました。

白と黄色の個体は立派な赤い「隈取」をしています。

しかし、黒地に黄色い斑点模様の個体もいて、この子たちは隈取をしていません。

中には赤地に黒の点々がある珍しい個体も。

 

隈取がないときは、どうやってクマドリカエルアンコウと同定するかと言うと、頭の上にある棘に注目です!

棘には一本芯が通っていて、皮膚がすごく薄いことで見分けられます。

 

 

イロカエルアンコウ

Word
鰭膜(きまく)

ヒレをおおう膜状の皮膚。

軟条

ヒレを支える柔らかいすじ。

イロカエルアンコウは見分けるのが難しいです……

体の色は赤、白、黄色、茶色、紫など環境に合わせてさまざま。

ベニカエルアンコウのように目ん玉模様がある個体もいるし、クマドリカエルアンコウのように隈取模様がある個体もいます。

まして幼魚のときはオオモンカエルアンコウとほとんど区別がつきません……

 

クマドリカエルアンコウの棘は1つ目、2つ目ともとがった三角形なのに対して、イロカエルアンコウは2つ目の棘が肉厚な三角形をしていることで見分けられるでしょうか。ここがもっとずっと分厚くなるとオオモンカエルアンコウに分類できます。

また、棘とそれをおおう皮膚との境目がはっきりしています。

 

オオモンカエルアンコウ

カイメンに擬態していることが多く、体の色は薄茶色から紫、赤色です。

岩に擬態している個体にはオレンジや黒っぽいものもいます。

網目状の模様があることもあります。

こいつはデカイからすぐわかります。もはや岩です。

と言っては身も蓋もないのできちんと見分け方を伝えますと、頭の2つ目の棘がとても大きく分厚くなります。

皮膚との境目ははっきりしません。

また、1つ目の棘にほぼヒラヒラがなく棍棒のような形をしていることが特徴です。

 

ソウシカエルアンコウ

これも大型種です。ときには60cmを超える巨体に育つことも!

白地に紫色のしま模様がある通称・ゼブラソウシはとてもわかりやすいですね。

頭の棘が太くて短いのが見分けるポイントですかね。

背ビレの付け根に大きな目ん玉模様があります。ベニカエルアンコウより少し後ろよりですかね。

 

<2018/11/12追記>

クボタ ヒデオ様から画像をいただきました!ありがとうございます!

ウルマカエルアンコウ

他のカエルアンコウはワームやエビに似せたエスカを持つ中、ウルマカエルアンコウはチアリーダーのボンボンのような白くて丸いエスカを持つことで区別できます。

また、背ビレと尻ビレが長く伸び、尾びれとほとんど一体化しています。

そのせいで一段とまるっとしていて、かわいいんです♪

でも、成魚になると30cm以上に。うーん、大人はかわいくない。

 

ヒメヒラタカエルアンコウ

体の色は黒、茶色、赤褐色、白、ピンクなど。

茶色の個体は木の葉によく似ていて、シュッとスリムな体型が特徴的。

パッと見だとハダカハオコゼに似ていて、カエルアンコウっぽくないかも。

多くは2本の棘を持つカエルアンコウの仲間ですが、この種は棘と背ビレがつながっていることで見分けられます。

結構レアです!

 

カエルアンコウモドキ

”モドキ”と名につく通り、カエルアンコウそっくりですが分類が違います!

カエルアンコウモドキにはエスカがありません!

じゃあ、どうやってエサとってるの???じっと待ってるだけ???

謎の多い魚です……

 

エナガカエルアンコウ

エナガカエルアンコウはまだ観測例の少ないレアな種です!見つけられたら相当ラッキー!

エスカがとても長く、また、棘がふさふさしていることで見分けられます。

 

ロケットカエルアンコウ

日本では数例しか観察記録がない超珍種です!

国内で見つけたら自慢しまくれます!TwitterとFacebookとinstagramとそれからそれから……とにかくシェア!!!

(僕たちにも教えてくれたら嬉しいな)

他のカエルアンコウでは胸ビレの根本にあるエラが尾ビレの付け根あたりまで後退しているのが特徴。

ロケットのように進むからロケットカエルアンコウという名前だそうですよ。

 

ハナオコゼ

ハナオコゼの見分け方は簡単!

他のカエルアンコウの仲間は海底の岩や砂に擬態して隠れていますが、ハナオコゼは海面を漂うホンダワラなどの海藻にくっついています。

体の色は黄色っぽいものもいれば、黒っぽいものも。

海面を漂う海藻には他にもナンヨウツバメウオの幼魚などが隠れていることも!

見つけたらくまなく探してみましょう!水面なら残圧を気にしなくてもいいですからね笑

 

イザリウオから呼び名が変わった

カエルアンコウという呼び名は2007年から使われ始めたもので、それ以前はイザリウオと呼ばれていました。

元々、釣りをする魚ということで「漁り魚(いざりうお)」と名付けられたのですが(諸説あり)、足の不自由な方に対する差別用語「躄(いざり)」と同じ響きであるため、英名が Frogfish であったことからカエルアンコウに名前が変わりました。

少し前の図鑑にはイザリウオとして載っているかもしれないので、調べるときは要確認です!

 

さあ、この記事を読んだあなたはもうほとんどのカエルアンコウを見分けられるようになっているはず!

次のログ付けのときに活躍しちゃってくださいね♪

 

写真募集のお知らせ

最後までこの記事をお読みいただきありがとうございます。

この記事はまだまだ完成の途上にあります。

私たちだけでは写真に収められなかった以下の種について、写真をいただける方を募集しています。

  • ソウシカエルアンコウ
  • ウルマカエルアンコウ
  • ヒメヒラタカエルアンコウ
  • カエルアンコウモドキ
  • エナガカエルアンコウ
  • ロケットカエルアンコウ

協力してもいいよ!という方はお問い合わせフォーム、または、だいがくLINE@までご連絡ください。

ダイビングショップのみなさまからのご協力もお待ちしてます!よろしくお願いします!

 

<イラスト協力>
原田 泰


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