台風のシーズンですね。

なんでこんなに、週末に限ってやってくるのでしょうか。。。

毎年毎年、週末になると台風が来る気がします。。。

 

どんな進路をとるのか、今の強さはどのくらいなのか、気象庁のHPとにらめっこしている人も多いのでは無いでしょうか??

 

気象庁発表の台風情報は、TVなどでもよく見かけるため、見たことの無い人は居ないでしょう。

こんなやつですね。

少しだけ触れておくと、白い線はあくまで予報円なので、この中心を通る可能性が高いですよ、というものではありません。

また、台風の強さの目安はこちらも参考にしてもらえればと!

 

さて、実は気象庁発表のもの以外にも参考に出来る情報があることをご存知でしょうか??

昨今は様々な気象予報サービスが存在しますが、そういう意味ではありません。

 

根本的に、全く違う組織のものです。

 

それは…

 

米軍発表の情報

です。

 

正確には、米国海軍、空軍が共同で設置した、合同台風警報センター(JTWC:Joint Typhoon Warning Center)という機関が発表している情報です。

 

気象庁の予報とは異なる計算を行っているため、異なる予想をすることもしばしば。

また、予報円という出し方ではなく、『ここを通る!!』といった形の予報なので、感覚的に認識しやすいです。

 

実際に調べてみると、精度は気象庁と変わらないそうなのですが、プロダイバー達は口々に、JWTCの方が当たる、と言いますね(笑)

 

そんなプロダイバー御用達、JWTCの台風予報、読めるようになったらかっこよくないですか!?

かっこいいかはさておき、情報ソースが増えるのは良いこと、ということで、読み方をご説明して行きたいと思います!

 

どこで見れるの?

と、まずはその前に、どこから見れるかをご説明します。

ここです。

Joint Typhoon Warning Center

米軍なので、当たり前に英語です(笑)

 

JWTC予報の読み方

台風の選択

日本の場合は台風●●号と呼ぶことが一般的ですね。

これは、日本独自の番号なので、米軍が台風につける番号とは異なる場合がほとんど。

なので、世界共通で使用されている、台風固有の名称で探しましょう。

画像の赤枠で囲ったものですね。

この例の場合、日本では2018年台風12号と呼ばれますが、アメリカでは15Wという番号が振られています。

そこで、固有の名前である『ジョンダリ』というものを探すわけですね。

 

その名前はどこで調べるかというと、安心してください、気象庁の予報でもちゃんとカタカナで書いてありますよ!

 

情報を見たい台風を見つけたら、『TC Warning Graphic』を選択しましょう。

 

進路予想図の見かた

一見すると日本の進路予想図に似ていますが、いろいろと違うところがあるのでご説明していきます。

時間

表示されている時間は国際標準時です。

昔授業で習った、イギリスのグリニッジ天文台がどうのこうの…というやつですね(笑)

この国際標準時と日本時間の差は9時間。

従って、表示されている時間に9時間を足すことで、日本時間に換算することが出来ます。

 

進路

日本の予報で言えば、予報円の中心を繋いだ線の様になっている青い線。

これが、JWTCの予想する進路そのものです。

予報円という概念が無いので、ここを通る!と言い切っているわけですね。

 

予報円の様に見える赤い点線は、風速34ノット:約17.5m/sの風が吹く可能性のある範囲です。

 

台風そのもの

日本では風速15m/s以上の強風域を黄色、風速25m/s以上の暴風域を赤色で示しますよね。

同じ様なイメージです。

中心から3種類の線がありますが、内側から順に

  • 風速34ノット:約17.5m/s
  • 風速50ノット:約25.7m/s
  • 風速64ノット:約32.9m/s

が予想される範囲を示しています。

 

実は、アメリカと日本では風速の定義が異なり、日本は10分間の平均、アメリカは1分間の平均を採用しています。

1分間の平均の方が高い数字が出てしまうため、一般的には10分間の平均風速は1分間の平均風速の0.88倍相当と言われています。

 

これに基づいて日本の風速で考えると、中心から

  • 約15.4m/s
  • 約22.6m/s
  • 約29.0m/s

ということになります。

なので、ほぼほぼ

  • 強風域
  • 暴風域
  • 超暴風域(そんな定義は存在しませんが)

と思って良いでしょう。

 

もう一度全体を見てみましょう。

よく見ると、中心が青く塗られていたり、塗られていなかったり、塗られていないものにオマケがついていたりしますよね?

これもひとつの目安になります。

  • 白い丸:最大風速34ノット:約17.5m/s未満→熱帯低気圧
  • 白い丸にオマケ:最大風速34ノット:約17.5m/s~64ノット:約32.9m/s→台風
  • 青い丸:最大風速64ノット:約32.9m/s以上→強い台風

ということを示しています。

 

文字の情報

画像から読み取れる情報でも十分なのですが、せっかくなので文字の情報についてもご説明します。

上段

(1行目)TYPHOON 15W (JONDARI) WARNING #20
→タイトル行です。気にしなくてOK。

(2行目)WTPN35 PGTW 262100
→警報コードらしいです。気にしなくてOK。

(3行目)261800Z POSIT: NEAR 24.0N 141.0E
→現在位置を示しています。この場合、北緯24.0度、東経141.0度ですね。
緯度経度でピンと来る人は居ないでしょうし何より…
図を見ればわかる!(笑)気にしなくてOK。

(4行目)MOVING 070 DEGREES TRUE AT 08 KNOT
→現在の進路です。70度の方角に8ノット:時速約14.8km/hで進行中。
方角の角度表示、一般の方には馴染みが無いかもしれませんが、我々ダイバーにはお馴染みですね!
え?コンパスの使い方なんて忘れた??
復習しておきましょう!

(5行目)MAXIMUM SIGNIFICANT WAVE HEIGHT: 20 FEET
→波の高さです。最大で20フィート:約6.1mということです。
どの範囲の波の高さなのか…まあ周辺海域の最大波高ということで(笑)

6行目以降はこれまでの履歴です。

(6行目)26/18Z, WINDS 070 KTS, GUSTS 085 KTS

(世界標準時)26日18時時点、風速70ノット、最大瞬間風速85ノット

まあ、過ぎたことは気にしてもしょうがないと思うんで、気にしなくてOKです。

 

中・下段

中段には各地へ最接近する時刻と距離が表示されています。

NARITA AIRPORT 182 28/09Z

であれば

成田空港 182km 世界標準時28日9時(日本時間28日18時)

ということですね。

 

ただ、よく見るとわかるのですが…

TOKYOではなくATSUGI、YOKOSUKA…あ、YOKOTAの文字も

OSAKAどころか関西すっ飛ばしてIWAKUNI

米軍関係施設がある場所ばかりです(笑)

忘れてました、これ、米軍の予報ですもんね。

 

ちなみに関西、R2RSというのが京都府京丹後市経ヶ岬に設置されている、米軍通信所を表しています。

 

一応画像に登場しているものを全て列挙しておくと…

  • IWO TO:硫黄島海軍通信所(小笠原諸島南方)
  • CHICHI JIMA:父島(小笠原諸島)
  • NARITA AIRPORT:成田空港(千葉県成田市)
  • ATUGI:厚木海軍飛行場(神奈川県厚木市)
  • CAMP ZAMA:座間陸軍基地(神奈川県座間市)
  • YOKOSUKA:横須賀海軍基地(神奈川県横須賀市)
  • CAMP FUJI:富士海兵隊基地(静岡県御殿場市)
  • YOKOTA AB:横田空軍基地(東京都福生市)
  • R2RS:経ヶ岬陸軍通信所(京都府京丹後市)
  • IWAKUNI:岩国海兵隊基地(山口県岩国市)
  • PHOANG:浦項(ポハン)海兵隊飛行場(韓国浦項市)
  • SASEBO:佐世保海軍基地(長崎県佐世保市)
  • PUSAN:釜山(プサン)韓国海軍基地(韓国釜山広域市)
  • TAEGU:大邱(テグ)陸軍基地(韓国大邱広域市)
  • CHINHAE:鎮海(チネ)韓国海軍基地(韓国鎮海市)
  • CAMP RED CLOUD:議政府(ウィジョンブ)陸軍基地(韓国議政府市)
  • SEOUL AB:ソウル韓国空軍基地(韓国ソウル特別市)
  • CAMP HUMPHREYS:ハンフリーズ陸軍基地(韓国平沢市)
  • OSAN AB:烏山(オサン)空軍基地(韓国平沢市)
  • YONGSAN AIN:龍山(ヨンサン)陸軍基地(韓国ソウル特別市)
  • KUNSAN AB:群山(クンサン)空軍基地(韓国群山市)
  • INCHON:仁川(インチョン)陸軍基地(韓国仁川広域市)

 

この他にも進路によって沖縄県嘉手納基地が登場したり、青森県三沢基地が登場したりもします。

 

下段はピックアップ予報とでも言えるでしょう。

CHICHI JIMA 200 197 0

この場合

父島 200度の方向 197km 0時間後(つまり現在)

に台風はいますよ、という意味です。

 

気象庁と併用しよう

冒頭でも触れましたが、特別どちらが優れているわけではありません。

JWTCの方が当たるという人もいれば、大まかにはJTWC、接近したら気象庁、という人もいます。

 

どちらかだけを信用するのではなく、どちらもあくまで予報なので、見比べながら判断してみると良いと思いますよ!

 

台風が接近すると、うねりや高潮など、海の姿は一変します。

くれぐれも無理な計画を行わず、大人しく家でお勉強だいがくの過去記事を読んでいて下さいね!(笑)


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