海水ってなんでしょっぱいんだろう?と思ったことはありませんか?

その理由は約43億年前、海が生まれた頃までさかのぼります。

 

地球が生まれ、やがて海が生まれる

私たちの暮らす地球は最初からこんなに大きかったわけではありません。

小惑星が衝突してはひとつになり、衝突してはひとつになりを繰り返して、長い長い時間をかけ約46億年前に地球は誕生しました。

 

生まれたばかりの地球はマグマにおおわれた灼熱の星。地表温度は1000℃以上もあったと考えられています。

 

こんなにも高温では地球上の水分はすべて水蒸気としてしか存在できませんでした。

 

海の誕生

地球の誕生から約3億年もの時間をかけ、ゆっくりゆっくり冷えていった結果、大気中の水蒸気がようやく水として存在できるようになります。

そして、地球で初めての雨が降ります。

この雨には大気中の塩素が大量に溶け込んでいました。つまり、塩酸の雨が降り注いだのです。

 

塩酸の雨がようやく冷え固まったばかりの岩石を溶かします。

雨中の塩素と岩石に多く含まれるナトリウムやマグネシウムが化学反応を起こしたことによって塩化ナトリウムなどの塩類ができ、それらが水に溶け込んで海がしょっぱくなったのです。

 

雨で海は薄まらないの?

雨は全然しょっぱくないですよね。

空気のキレイな地域ではろ過せず、そのまま飲み水として利用している地域もあるぐらいです。

 

それじゃあ、雨で海は薄まるんじゃないの?そのうち、海水もがぶがぶ飲めるようになるんじゃないの?

と思った方もいるかもしれません。

雨がどうやって生まれるかがわかれば、その疑問の答えもわかりますよ。

 

雨は、主に海の水分が蒸発し、空気中で寄り集まって水滴になることでできます。

このとき、塩分は蒸発せず、海に残ります。なので、海の塩分濃度はほんのちょびっと上がります。

雨が降るとこのちょびっと上がった分が薄められて、元に戻ります。

だから、雨がいくら降っても海は薄まらないんですね。

 

ですが、どの場所に帰っていくか、例えば太平洋か日本海か、で塩分濃度に違いが生まれます。

 

太平洋と日本海で塩分濃度は違うの?

こちらに世界中の海の塩分濃度を図にしたものを引用しました。

※出典:National Oceanic and Atmospheric Administration(アメリカ海洋大気庁)

 

これを見ると、日本の太平洋側は塩分濃度33〜35‰=3.3〜3.5%で北のほうが塩分が薄いですね。

一方、日本海側はだいたい34‰=3.4%で一定しています。

 

どうして日本海側のほうが塩分濃度が低いのでしょう?

 

日本海の地形を見ると、中央部分だけがくぼみ、縁が高いお盆のような形になっていることがわかります。

お盆の底にあたる部分を日本海盆と言うことからもその様子がわかります。

 

※出典:地理院地図

白いところほど水深が浅く、青が濃いところほど深くなっています

 

ここからは僕の考えですが、日本海は河川からの真水の流入が多いことが予想できます。

日本海側は世界有数の豪雪地帯ですし、韓国・北朝鮮側も海のすぐ近くまで標高の高い山が迫っているため雪が多いでしょうから、東西両方から多くの真水が日本海に流れ込むと考えられます。

韓国では2018年に冬季オリンピックが開催されたぐらいですしね(連日、雪不足が報道されていたことには一旦、目を伏せてください笑)。

また、お盆のような縁が高い形状のため、他の海域からの海水の行き来は少ないでしょう。

これは塩分が他からあまり供給されないことを示しています。

まとめると、真水がたくさん流れ込むのに塩分はあまり流れ込まないからではないか、と考えることができます。

なので、日本海の海水は太平洋側よりも塩分が薄いのではないでしょうか。

 

日本海側で潜るときはウエイトを普段より軽くする必要がある。

というほどの違いはないでしょう笑

もしかしたらちょっと潜降しにくく感じることはあるかもしれないですが、実際どうなんでしょう?

経験のある方、ぜひ僕たちのSNSに感想を寄せてください!


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